●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2018.1月版

      池の御前神社
  

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。
 皆さま、輝かしい新年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。支所は、本年も1月4日に仕事を始めさせていただきました。私の仕事始めは職員さん達への挨拶でした。ところが逆に、年末年始にリフレッシュした職員から、やる気モードを注入してもらう結果になりました。

 今年の正月三が日は穏やかな天気が続きました。そんな中、元旦には「鎮西大社諏訪神社」に、三日には何時もお世話になっている川原大池の守り神「池の御前神社」にお参りをいたしました。


















 「長崎くんち」で有名な諏訪神社は、武神であり厄除けの神様でもある諏訪大神を主祭神とする神社です。長崎では初詣の参拝客が一番多いと思います。私が着いたのは昼過ぎでしたが、それでもこれだけの方が来ていました。
 一方、池の御前神社は地元の人しか知らない神社です。その昔、船もろともに沈んだ「阿池姫」が竜に姿を変え、この地の守護神になったとの伝説があります。この時、大地が避けて出来たのが川原大池と言われていますが、今も、この池の周りに住む虫や鳥たちを守ってくれていることと思います。

 私どもは、災害から漁村社会を守り、環境変化に耐えられる漁場を作ろうとしておられる皆さま方のお役に立てるよう、日々努力を続けておりますが、決して自然の力を侮ってはならないとも考えております。神頼みは駄目ですが、神力に例えられることもある自然の力を敬う気持ちを無くしてこの仕事を行うことは出来ない、と考えております。

 弊センターの目的は、「漁港、漁場等の水産土木工事に関する技術的研究並びに施工監理技術者の養成等を行い、漁港、漁場等の整備事業の適正な実施に寄与し、もって水産業の発展に資する」ことです。今後とも、自然を敬いながら「水産業の発展に資する」ために研鑽して参りますので、何かございましたら気軽にお声掛け下さいますよう、お願いいたします。

 平成30年最初の「支所長だより」は、元旦に出会った若者たちの姿で〆させていただきます。初日の出を拝んでいる私の横で、彼女たちは空に向かってジャンプしていました。私の様に神頼みするのではなく、自ら切り開こうとする彼女たちの姿が正しいと感じ、正月早々、嬉しい気持ちにさせてもらいました。

















        諏訪神社














平成30年1月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.12月版

      アサギマダラ
  

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。

 12月になりました。年末は漁師さんの「書き入れ時」です。そうそう、この言葉は「掻き入れ時」と思っていたのですが「書き入れ時」が正しいそうです。閑話休題。冬に入り魚の脂乗りが良くなることに加えて年末年始の需要増にむけ、漁師さんは出来るだけ出漁したい所ですが、今年は天候以外にも北朝鮮のミサイル問題があり、どうなることやらと気を揉んでいます。

 そんなこんなと心配事はあるのですが、先月も休みの日にはカメラを持って長崎半島の山野を散策していました。今回はそんな中の一コマを紹介させて下さい。
 田植えの頃から通っている田んぼは、すっかりと刈り取りが終わっていました。そんな中、今年は一羽のツルが舞い降りています。この子はマナヅルという種類でまだ子供だとのことですが、田んぼと近くの海岸を行ったり来たり、悪さをする人が誰も居ないので、ここをねぐらにのんびりと暮らしています。
 そして山には、1,000km以上も旅をすると言われるアサギマダラが立ち寄ってくれました。秋は南下の季節です。長崎を経由して台湾に行こうとしていたのでしょうか、海へと続く斜面に咲くツワブキの蜜を吸っていました。



















 私は長崎半島に住み始めて40年以上になるのですが、マナヅルもアサギマダラも今年初めて出会いました。この年まで海ばかり見て暮らしていた男にも、陸の姿が見えるようになってきたのだと思います。写真撮影と長崎半島の自然を教えてくれた仲間に感謝です。

 さて視線を海に戻しますと、これらかの季節、海の中の生き物が活発に活動するようになります。有明海ではノリの初摘みが終わり、新ワカメもすくすくと育っています。また、海水温が下がれば、寒ブリが島に押し寄せてくれます。水産業界に生きる私どもにとって、これから春にかけて、心躍る季節がやってまいります。

 そこで、本来は五穀豊穣を祝う地元のお祭りですが、豊漁を合わせてもたらして下さることを願って、平山天満宮様にお参りさせていただきました。

 海が穏やかでありますように!
 豊漁に恵まれますように!















        マナヅル














平成29年12月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.4月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。

 平成29年度が始まりました。支所では、昨年度も例年と変わらない業務を行うことができました。ご依頼下さった、また、お声がけいただきました皆さまに、感謝を申し上げます。

 さて、3月と4月は別れと出会いの季節です。お世話になっている県や市町などにおかれましても、沢山の方が異動されました。転出された方の新天地でのご活躍をお祈りいたしますとともに、新しく私どもの担当になられた方の、一層のご指導とご鞭撻をお願いいたします。
 当支所も4月1日付けで、石丸聡課長代理を課長に、橋本研吾係長を課長代理に昇任するとともに、漁港漁村部長に新しく水浦増幸氏を迎へました。新年度からは、この体制で業務に臨んで参ります。関係する機関の皆さまには、私どもの方からご挨拶に出かける予定にしておりますが、皆さま方におかれましても、どの様な顔ぶれになったのかを見に、事務所までお立ち寄りいただければ幸いです。

 ところで、今年は自然の営みも何時もとは若干違っているようです。海の世界ではスルメイカの不漁、ブリやヨコワの好漁が有名になりましたが、陸の上では桜の開花が例年になく遅れています。とは言っても、4月に入り、長崎半島の水辺ではヤナギの花に続いて、オオシマザクラが満開になりました。不順と言われる本年にも間違いなく春がやって来て、私どもの生活を潤してくれています。


















 第一次産業に関係している私どもは、天候に抗うことが難しいのですが、気象や海象が何時もと違っても、漁業に関係する皆さまが安心して生活できるよう、今年度も努力を積み重ねて参りたいと考えております。私どもが活動する最大のエネルギー源は、皆さま方のご支援と、ご理解でございます。つきましては、現場で私どもを見かけたらお声がけを、そして時間がある時には、大波止ビル2階の事務所まで足をお運びいただいて、叱咤激励くださいますよう、よろしくお願いいたします。

 年度初めは魚鷹(うおたか)とも言われるミサゴの写真で〆させていただきます。この鳥は生きている魚を主食にしており、大空から海面にダイブして魚を狩ります。水産資源が増えれば、我々人間も彼らも、より良い生活を営めるようになります。本年度も引き続き、水産資源の増大や安全で安心な漁村社会の確立にお役に立てるよう、努力して参りますことをお誓い申し上げさせていただきます。




























平成29年4月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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過去の「長崎支所長たより」はこちらから 

 2010.10〜2015.3
 2015.4〜2016.3
 2016.4〜2017.3






              長崎半島の上空を舞うミサゴ


       ヤナギ

       オオシマザクラ

●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.5月版

       ヒトツバタコ
       御衣黄(サクラ)

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
 
 5月になりました。今年は1日、2日を休めば9日連休、暦どおりでも後半の5連休を楽しまれる方も多いと思います。とは申しましても、この時期はアワビやウニの潜水漁業が最も盛んな期間です。私自身は休みをいただきますが、新鮮で美味しい魚介類を届けるために祝祭休日に関係なく頑張っておられる、漁業者の皆さまに感謝いたします。 
 さて、支所では事業内容の説明等のため、4月から県内外の各地を訪問させていただいております。忙しい中時間を割いて、私どもの話をお聞きくださいました皆さまに、お礼を申し上げます。
 出張時にはバックにカメラを忍ばせておりますので、季節の花々を撮影する機会に恵まれました。4月上旬にソメイヨシノが葉桜になる頃、緑色の桜「御衣黄」が咲きました。そして4月の末にはヒトツバタコの花をそこかしこで見ることが出来ました。





















 写真の御衣黄は大村公園のものですが、4月に訪問した理化学研究所では重イオンビーム照射という最新の技術を用いた品種改良を行っておられました。農業分野では最新の技術で品種の価値を高めようとされています。水産業における成果も望まれるところです。
 今年、ヒトツバタコの花を始めて見たのは新上五島町でした。その数日後に職場近くの水辺の森公園で開花。そして、4月末から5月にかけては、対馬の鰐浦で3,000本のヒトツバタコが咲き誇ります。これだけの自生地は鰐浦の他にはありませんので、ご訪問をお勧めいたします。

 話は代りますが、今回の出張では現場で働く皆さまのお話を聞くことも出来ました。皆さま異口同音にブリとマグロ以外は不漁との話をされました。また、これから本番を迎えるモジャコ漁については、藻は流れているものの魚が付いていないとのこと。海とそこに暮らす生き物の様子が変化していることを、改めて知らされました。
 これからの水産業は、従来とは異なってしまった現在の環境に対応するための、知識と技術が必要です。水産業の振興を図るためには、「海藻が減った、魚が居ない」と諦めるのでなく、藻場の造成や水産資源を増やすための増殖礁やマウンド礁の設置、そして魚を集めて滞在してもらうための魚礁の設置など、現在開発されている様々な手段を駆使することが必要と考えます。私ども長崎支所ではこれらの知見と経験をもった職員が、皆さまがたのこうした取り組みをお手伝いして参ります。何か気がかりなこと、実行されたいこと等がございましたら、お気軽にお声がけ下さい。お願いいたします。

 さて、今回は4月27日に長崎魚市場で開催されました魚供養式の写真で〆させていただきます。私も海の恵に感謝し、大漁と航海の安全をお祈りするため、式に参列させていただきました。
 合掌、礼拝。




















 平成29年5月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.6月版

       ゲンジボタル
      定置のトビウオ漁

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
 入梅が近いのでしょうか、晴れの多かった5月から一転して6月は曇天の朝で幕を開けました。雨の日には屋外での行動が制約されますので私どもには厳しい面が多いのですが、自然にとっては雨も晴天も冬の寒さや夏の暑さと同じ様に必要です。四季があるからこそ季節毎に異なる魚が来遊しますし、動植物の変化を楽しむことができるのだと、自然の営みに感謝しています。

 私が住んでいる長崎県の南部では5月にトビウオがやって来ます。そして水辺ではホタルが飛び交うようになります。写真のトビウオは角トビです。和名はツクシトビウオかハマトビウオ。高級出汁がとれる焼きアゴになる丸トビとは違う魚です。角トビは刺身で食べて美味しい魚ですので、見かけたらご賞味されることをお勧めいたします。そして次の写真はゲンジボタルです。ホタルの中では光が強いので、光跡を残すことができました。
 トビウオが回遊する、ホタルが飛ぶ、そんな美しい自然を人の知恵と技術で、何時までも残したいと考えております。
































 さて、5月25日に、センターの理事会があり、本年度の総会提出議案等が決定しました。総会開催日時は6月21日(水)の午後2時からで、1時間程度を予定しております。場所は東京都港区赤坂の三会堂ビルの9階です。また、例年同様、総会終了後に同じ会場で講演会を行います。
 本講演会につきましては、ここ数年、私が企画を担当させていただいているのですが、今年は今までと少し趣を変えてみました。
 過去3年間のテーマは、海域環境の変化が漁業に及ぼす影響についてでした。私どもの仕事の多くは漁港や魚礁関係なので、ついつい海洋型の漁業に目が行ってしまうのですが、世界の水産物生産量の約半分は養殖業によって生産されています。また、わが国においても、海面養殖業の生産額は海面における水産物生産の約1/3を占めています。
 そこで、本年度は養殖業についても勉強しようと、養殖学の専門家であり、魚の行動や栄養要求等について精力的な研究を行っておられる、東京海洋大学の竹内俊郎学長をお招きしての講演会を企画いたしました。

 普段お聞きになっている話題とは少し違いますし、東京での開催とはなりますが、概要はリーフレットのとおりです。出来るだけ多くの皆さまにご聴講いただきたいと考えております。
























































 平成29年6月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.7月版

         蓮
        花菖蒲

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。

 長崎の入梅は6月6日でした。翌日の7日には雨が降ったものの、それから10日以上は降雨なし、やっと20日から雨天が続くようになっています。全国の天気を見ていると、今年は降るときには降る「男梅雨」の様で、梅雨明け前の大雨が心配されるところです。

 さて、去る6月21日、東京で(一社)水産土木建設技術センターの総会を開催いたしました。会は100名以上のご出席を得て、予定した4つの議案が全て承認されました。今回の議案に一つには任期満了に伴う役員の選任があったのですが、原案通り私の再任も認めていただきました。つきましては、これからも月に一度、本コラムを掲載して参りますので、引き続きお付き合い下さいます様、よろしくお願いいたします。


 総会準備等で、慌しい時間を過ごしていましたが、この間にも休日には写真撮影を楽しんでおりました。

















 先ずは大村公園の花菖蒲です。今年も花の時期に合わせて6月中旬に出かけました。感心したのは朝早くから花守の方が菖蒲池の手入れをされていたこと。盛りを過ぎた花を摘み、新しい花の出番を準備する。この様な手入れがあってこそ、毎年美しい花を見ることが出来るのだと、頭の下がる思いがいたしました。次は唐比の蓮です。この地も地元の方の手入れによって蓮園が守られています。6月下旬に満開だったのは早咲きのミセススローカム。薄桃色の可憐な花が一面に咲いていました。


 私的には、総会が終わり一ホッとしたいところですが、7月にはセンター全職員が集まる研修会が長崎で開催されます。また、本年度新たに契約をいただいた事業は、この夏から本格的な業務が始動します。気を緩めることなく、委託してくださった皆さまにご満足いただける成果を出せるよう、万全の体制で臨みたいと考えております。


 今回の〆は総会の翌日、長崎に戻る機中で眺めた富士山です。これからの仕事の安全を祈ろうと、空の上で手を合わせてまいりました。




























平成29年7月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.8月版

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。
 
 8月になりました。今年は予想通り男梅雨だったようで、梅雨明け前の豪雨は福岡県や大分県に大きな被害をもたらしました。被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。

 さて、普段は事務仕事が多い私ですが、7月の末には長崎大学と合同で行う海洋調査に同行させていただきました。とは申しましても、実際に調査を行うのは大学の先生方と支所の中堅職員。私は記録係としての参加です。普段は見ることが少ない大学の研究をつぶさに記録させていただきました。
 その結果については、委託者への報告が優先されますので、ここでお見せすることが出来ないのが残念です。

 調査日は晴天に恵まれ、青い海と空を満喫することができました。そこで今回は、調査の合間に撮った写真を紹介させていただきます。
 五島沖の漁場に近づくと海中に魚影が見えました。上から見るとブリかヒラマサのように思ったのですが、尾鰭の形が違っています。私以外の方は分かっていたようですが、船長さんが試しに吊り上げてくれた魚をみると、体長数十センチのシイラでした。

 
















 今回目的の魚とは違ったので、漁場を移動しようとすると、何かに驚いたのでしょうか、私どもを見送るように、群れが海面からジャンプしてくれました。


















 反射神経が鈍いので、魚の数が少ない写真となりましたが、心の中には大群のジャンプの映像が残っています。長崎の海の豊かさを再確認出来ました。

 今回の調査は、魚の行動を明らかにするのが目的でした。水産資源が減少し、漁模様が悪くなっていると言われて久しいですが、我々の周りには美しい海が残っていますし、季節毎に旬の魚が回遊してくれます。私は、海の変化を科学的に把握し、そこに棲む魚たちの生態を明らかにすることにより、水産業はまだまだ発展すると信じています。私ども支所が受け持つ役割はその中の小さな一部分ではありますが、皆さま方と連携しながら、水産業の発展に向けて努力を続けたいと考えております。漁港、漁場、海洋調査などで何かお困りのことがございましたら、気軽にお声がけ下さいます様、お願いいたします。

 今回は7月末に開催されました「2017ながさきみなとまつり」の花火で〆させていただきます。
 皆さまの努力が実り、大輪の花が開きますように!






























平成29年8月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.9月版

         古墳

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。

 8月の猛暑を過ぎ、朝夕に涼風が吹く9月になりました。日差しも少しは和らいでくれていますので、私どもが行っている海上での調査も少しは楽になるのではと期待しているところです。

 さて、先月は五島沖での調査の様子を紹介させていただきましたが、今回は壱岐の話題です。8月の下旬に壱岐に出張いたしました。仕事で得たデータは、現在、取り纏めを鋭意行っているところですが、2日間の調査が終了した翌朝には郷ノ浦の町を散策することが出来ました。















       百合若大臣



 



 まずは古墳です。この写真はフェリーターミナルの近くに作られたレプリカですが、壱岐島内には本物の古墳が256あるとのことです。最も大きなものは全長90m以上、小さいものは10m足らずです。観光客が入れるものも有りますので、中に安置されている石棺などを見学し、古代を偲ばれては如何でしょうか。
 壱岐の古墳は鬼の窟(おにのいわや)と呼ばれることも多いのですが、鬼といえば百合若大臣。壱岐に住む5万匹の鬼を退治したので有名です。壱岐を代表する民芸品の1つ、鬼凧には鬼の大将の悪毒王に兜を噛まれている姿が描かれています。写真は永田川の下流に掛かる昭和橋の上に立つ鬼退治モニュメントです。

 こう書くと、出張に行って遊んでばかりいるようですが、2日間は早朝から夕方まで海上で仕事をしていました。
 そこで、今回は朝の出航前に撮った定置網の水揚げ風景で〆させていただきます。漁業に携わる皆さん、そして水揚げや競りに活躍される漁協の皆さん、何時もご苦労様です。
 皆さまのご努力に見合う大漁が訪れますように!!


































平成29年9月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.10月版

        質疑応答

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。

10月になりました。猛暑の8月を過ぎ、長崎では9月中旬から幾ばくか過ごし易い気候に変わっております。この様な中、9月10日から13日にマレーシアで開かれた国際水圏人工生息場会議(CARAH)に参加してまいりました。会議が開催されたのは同国でもイスラム教色が強いクアラトレンガヌです。気温は最高が30℃チョット、最低が25℃位なので、日差しが強いことを除けば日本の8月並の暑さでした。困ったのは宗教上の理由からビールの飲める場所が限られていること。ただし、このことは仕事とは関係ありませんので、今回の報告からは省かせていただきます。

 長崎支所から参加したのは橋本課長代理と私、橋本さんはEvaluation of the effect of artificial reefs by GIS analysis based on seabed mapping and monitoring of fishing operations; a case study in Northern Japanのタイトルで発表を行いました。私は何時もの様に日本人参加者の裏方を務めさせていただきました。
 そこで、学会での発表風景を紹介させていただきます。橋本さんにとって英語での発表は始めての経験でした。写真からは緊張している様子が読み取れますが、内容、発表態度ともにすばらしく、座長さんからもお褒めの言葉をいただきました。2枚目は質疑応答の風景です。橋本さんも質問を受けるため、各国の研究者や教授に混じって登壇しています。















        口頭発表





 今回の発表で分かったのは魚礁設置の目的を漁業振興だけに絞っているのはアジアの国々。欧米諸国や熱帯地方の国々ではサンゴ礁の修復や蝟集魚の観光利用などを併せて検討されていました。漁場造成によって海洋生物の資源を回復するところまでは同じで、その資源をどう利用するかが異なっている印象です。この様な考え方もあるのかと、目から鱗が剥がれたのも今回の成果の一つでした。
 このブログをお読みになり、興味をもたれた方は長崎支所までお越しください。学会の講演要旨のコピーを差しあげたいと考えております。

 さて、冒頭にマレーシアはイスラム圏の国とのお話をさせていただきました。そこで、今回はモスクの写真で〆させていただきます。
 私は異教徒(ナンチャッテ仏教徒)ですが、しっかりとお参りをさせていただきました。





























平成29年10月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2017.11月版

   さかな祭りのオープニング

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、何時もありがとうございます。

 11月になりました。先月の下旬には2週連続で台風が日本列島近海を縦断しました。長崎は大きな被害が無くホッとしているのですが、大きな災害に見舞われた地域があったと報道されています。被災された地域の一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。

 さて、台風の接近が危ぶまれた10月22日、長崎市の新漁港地区で開催された「第36回長崎さかな祭り」と「第15回ながさき水産科学フェア」に行ってきました。出かける前は、さてさてどうなる事かと心配していたのですが、当日は傘要らず。開催を英断された主催者に敬意を表します。
 



















 「長崎さかな祭り」は来賓・主催者によるテープカットに続き、オープニングセレモニーのエイサーで華々しく幕が開きました。今年も沢山の人が来場されていました。年に一回のこのイベントを長崎の人が心待ちにしていることが分かります。開催場所の長崎魚市は、何時もは卸や仲買人の方などの関係者しか入れないのですが、この日は一般の人が仲買価格で魚を購入できます。また、「お魚すくい捕り」や「マダイ重量当てクイズ」そして「講演会」や「模擬セリ」「試食会」等も開催されていました。
 私はこれらのイベントに名残を惜しみながら、車で5分の水産科学フェア会場に移動です。ここでは長崎大学、西海区水産研究所、長崎総合水試が魚や海のことを分かりやすく紹介してくれます。今年も全ての会場を回ったのですが、今年一番の目的はサイエンスカフェで開かれる「イセエビと磯やけ」のお話を聞くことでした。カフェですから、ジュースを飲んでお菓子を摘まみながらの聴講です。漠然とは感じていたのですが、海藻が無くなるとイセエビが居なくなるとのこと。ここ数年のイセエビ不漁の原因はこの辺りにもあるのかと、納得させていただきました。因みに上の写真の右端に移っているのがイセエビ研究の第一人者の吉村さん(西海区水産研究所資源生産部長)。イセエビの事が知りたければこの人にお尋ねすると良いですよ。何でも教えてくれます。

 不漁・不景気と水産業や漁村社会については余り良いことを聞く機会がありません。しかし、この日は長崎の水産業がもつパワーと、それを研究や技術で支える人たちのお話を伺うことができました。長崎の水産業にはまだまだ底力があります。
 そこで、今回は「おさかな祭り」で魚を物色している方々の姿で〆させていただきます。
 長崎の魚は美味しい!
 長崎の人は魚が大好きです!!















   西水研・サイエンスカフェ
















平成29年11月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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●長崎支所長だより「長崎支所長:荒川」
2018.2月版

     野母崎すいせん祭り
  

一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所のホームページをご覧の皆さま、いつもありがとうございます。
 2月になりました。長崎ではこの月の海水温度が一年中で最も低くなります。また、強い北西風が吹くので、海が大時化になりがちです。

 今年の正月三ヶ日は穏やかな日和が続きましたが、11,12日は一転して大雪、23日も雪にみまわれました。例年であれば雪が降るのは年に1,2回、積もるのは何年かに1回という土地柄ですから、こんな時には交通マヒが起こり、私も通勤に苦労しました。その様な寒い一月ではありましたが、時間を見つけて県内の小旅行を楽しんでまいりましたので、ご紹介させていただきます。
 1月の中旬には雲仙を散策してきました。冬の仁田峠循環道路は凍結による通行止めが多いので心配をしていたのですが、何とか峠の駐車場まで車で行くことが出来ました。1枚目の写真は途中の展望台から見た普賢岳と平成新山です。標高1,359mの普賢岳は雲仙の最高峰でしたが、今は平成2年から平成7年まで続いた噴火活動で出来た平成新山(1,483m)にその地位を譲っています。この噴火では多くの方が犠牲になられました。同時代を生きた私にとって、感慨深い山です。


















 

 話は代わって、2枚目の写真は野母崎すいせん祭りの様子です。場所は長崎半島の先端近くにある野母崎総合運動公園。この時期は広い公園がスイセンの花で埋め尽くされます。ここは軍艦島が間近に見られる場所としても有名で、私も月に1,2回は訪れるのですが、今回のお目当ては咲き誇るスイセン。その甘い香りに包まれてきました。

 遊びの話ばかりしてしまいましたが、長崎支所では工事が完了する年度末に向け、完璧な仕事をしようと、職員一同ギアを一段上げて頑張っております。ご存知のとおり、私どもセンターは、水産基盤整備事業に関係する皆さまのお役に立つことを目的としております。工事の確認や調査などのため、これからは現場に出ることが多くなりますが、職員全員で手分けして皆さまのご質問などに対応してまいりますので、何かございましたら何なりとご相談くださいますよう、お願いいたします。

 今回の〆は、事務所の窓から撮った雪の日の長崎港です。どんな暴風雨や時化からも漁業者と漁村社会を守る水産基盤の整備を通して水産業の発展に寄与できるよう、これからも努力して参ります。


















     雲仙普賢岳と平成新山













平成30年2月
一般社団法人 水産土木建設技術センター 長崎支所長 荒川 敏久

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